データ転送規格の話 2

今回はUSBについての「速度」規格です。
2025年8月現在、USB4はハイエンド向けのため、主流であるUSB 3.2についての内容になります。

USB 3.2には以下の4種類があります。
Gen1x1:1レーンで最大5Gbps。Gen1と省略された表記が多い。Type-AとType-Cが対応。
Gen1x2:2レーンで最大10Gbps。規格上は存在するが、市場ではほとんど採用されていない。Type-Cのみ対応。
Gen2x1:1レーンで最大10Gbps。Gen2と省略された表記が多い。Type-AとType-Cが対応(市場ではType-Cが主流)。
Gen2x2:2レーンで最大20Gbps。明確に2×2と表記され、価格帯もワンランクあがります。Type-Cのみ対応。

購入時に注意すべきは、
■「Gen2」とだけ書かれている商品を、2×2だと思い込むと期待した速度が出ません。
■上記の速度は規格の理論値であり、実際の商品では構造等により実測値が下がる場合が多いです。
■データをやり取りする上では、転送速度は一番低い規格に合わせられます。例えばSSDをGen2x2に新調したとしても、データコピー元のPCがGen1であれば、転送速度はGen1以上では行われません。

いつかはUSB4も、一般ユーザーが普通に使う規格になるでしょう。
自分の用途に合った商品を買えるようになるために、絶えず知識をアップデートしたいと思います。

余談:
この記事を書くにあたって、大手販売サイトで外付けSSDを検索したところ、30TBで数千円〜1万円の商品が何種類か売れ筋上位に出てきて驚きました。「大容量!お買い得!」と飛びつかないように気をつけてください。