星野道夫さんの本

最近、大好きな星野道夫さんの本や写真集を再読しています。

星野さんは、19才の時に出会った写真集に掲載されたエスキモーの村「シュシュマレフ」の写真に魅せられ(氷に閉ざされた荒原に人が住んでいることに強い衝撃を受けたそうです)、村長に手紙を出したことがきっかけでアラスカに渡り、のちにアラスカに移住します。そして、その自然と人々をテーマに写真と文章を発表し続けたのですが、1990年カムチャッカ半島で取材中にヒグマに襲われ43才の若さで死去。
星野さんの写す写真は、動物や人々を常に大自然の一部としてとらえられていて、その両方への畏敬の気持ちが伝わってきます。またクマに関しては「クマよ」という絵本を出すくらい特別な思いがあったようです。

なんとなく不安に満ちた世の中にで、星野さんの本や写真を見ていると、私はなぜかホッとした気持ちになります。歳を重ねたせいもあるかもしれませんが、自分も自然の一部なんだということに思いをはせると何かとてもゆるやかな気持ちになれるのです。
これからきっと幾度も星野さんの遺した言葉や写真に、私は救われるんだろうな…と感じています。